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タムタム草紙

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絵本「ふしぎなしょうたいじょう」 その12


私を沖縄の久高島に導いてくれたのは
「ポランのひろば」というペンションです。

大阪の関西沖縄文庫にふらりと立ち寄ったあの日、
文庫の人に沖縄情報をたくさんおしえてもらったのですが、
心に強く響いたのは「ポランのひろば」だけでした。
心身共に疲れ果て、
リハビリ用に絵本の作品をひとつ、つくりたいと思っていた私は
「ここに行こう」…となぜか迷いなく思いました。


格安チケットを買ったので、那覇に着いたのは夜でした。
その日の宿泊先も、ビジネス風の格安ホテル。
「寝るだけだからいいや」と思ったのですが、
その部屋には…窓がなかったのです。
狭い部屋にベッドとTVと私だけ…。
空気も悪く、辛く怖い夜を過ごしました。

翌日の、知念半島へ向かう南のバスの中でも、
この行き先がどんなところか
不安で不安でしかたありませんでした。

絵本「ふしぎなしょうたいじょう」 その12_b0181015_1941556.jpg

バスを降りると、この景色が広がりました。
赤い屋根が「ポランのひろば」です。

木造の暖かな部屋、
眼の前に広がる美しい海、
気持ちのいい空気。
なぜか、「あぁー、やっと見つけた。」という思いがあふれ、
うれしくてうれしくて涙が出ました。

絵本「ふしぎなしょうたいじょう」 その12_b0181015_19485953.jpg


「ポランのひろば」のバルコニーからは久高島が望め、
美しい朝陽を拝むことができます。
ペンションの裏には斎場御嶽が広がり、
周辺には聖地が点在します。

絵本「ふしぎなしょうたいじょう」 その12_b0181015_2034468.jpg


短い滞在でしたが、
久高島を歩き、聖地を散策し、
気持ちの良い空気に棲み、
心も体もリセットされた気分でした。

朝陽はやさしく美しく輝き、
何だかとても満ち足りて、
うれしくてうれしくて仕方ありません。

とてもパワフルになりました。
さあ、早く大阪に帰って絵本を創ろうと思いました。

ストーリーはすっかり出来上がっていたのです。


   ☆ポランのひろばは、
    タムタム草紙の「癒しの場所」で詳しく紹介しています。
by tamtamsun | 2009-08-19 02:13 | 絵本・沖縄の太陽 | Comments(0)
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