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タムタム草紙

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カテゴリ:絵本・沖縄の太陽( 21 )

絵本「ふしぎなしょうたいじょう」 その1

小学校の卒業文集で 
「将来の夢は絵本をつくること」と書きました。
夢が叶って絵本コンペで大賞受賞、
私の初めての絵本です。

不思議な糸に導かれ、
この絵本が誕生するまでを綴っています。

どうぞ最後まで読んで下さいね。


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by tamtamsun | 2009-08-30 17:45 | 絵本・沖縄の太陽 | Comments(0)

絵本「ふしぎなしょうたいじょう」その2

当時の私は心身共に衰弱していました。
得意先や編集者を喜ばせる為だけにイラストを描き続け、
自分の中のアーティストが悲鳴をあげて泣いているのに
長年気がつかなかったのです。

創り手の中に「創造の泉」があるとすれば、
私の泉は完全に枯渇していました。

それに気づいた時は、もうつらくてつらくてたまりませんでした。
そしてリハビリ用に、
「自由に、好きなように、自分だけのために、
絵本をひとつ、つくろう」と思いたちました。

「招待状が届き、美しい神秘的な島で夢を叶える女の子…」
こういうストーリーを考えていたある日、
不思議な糸で、沖縄南部に導かれることになるのです。

行き先は知念村。
全く知らない所です。
ガイドブックで調べると、
この辺りは沖縄の聖地がたくさんある場所らしく、
中でも「神の島」として崇められる
久高島という小さい島があるのでした…。
私は自分が絵本の主人公になってしまったようで、
とても驚きました。
そして、とりあえずはヨロヨロと
旅に出ることにしたのです。

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by tamtamsun | 2009-08-29 15:00 | 絵本・沖縄の太陽 | Comments(2)

絵本「ふしぎなしょうたいじょう」 その3

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女の子が渡ってゆくこの海は
沖縄の美しい海を
思い浮かべて描きました。
果てしなく
きらきらと光り輝く海のかなたには
いったい何があるのでしょうか。

            ☆絵をクリックすると大きくなります。
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by tamtamsun | 2009-08-28 14:54 | 絵本・沖縄の太陽 | Comments(1)

絵本「ふしぎなしょうたいじょう」その4

[沖縄・久高島編1]

久高島は衝撃的でした。
…美しいのです。

隅々まで清らかなのです。
日の光に照らされて
すべてがピカピカと光っていました。

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これが久高の拝殿です。
戸を開けると強烈な酒の匂い。ものすごい清浄感。

祈り、願い、泣き、島の中をふらふらと歩きました。

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アダンの実がなっている。

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ガジュマルの神様の下で寝っころがる。

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道をまっすぐ行くとストンと岬に出る。
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島の北端のカベール岬。


この島はなぜこんなにも清らかなのだろう?
「神の島」だから?


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浜に出る道。
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ただただ美しく静かな伊敷浜。何かの神事の直後か、石を積んだ小さな塚のようなものもあった。



私は絵本のストーリーを考えながら過ごしました。
女の子はまっすぐ行ってどこにたどりついたのだろう?
招待状を出したのは誰だろう?

       
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by tamtamsun | 2009-08-27 00:35 | 絵本・沖縄の太陽 | Comments(0)

絵本「ふしぎなしょうたいじょう」その5

[沖縄・久高島編2]

久高島は周囲8キロの小さな島です。
「神の島」なので、
聖域もたくさんあります。

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畑の横の小道を行く。
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赤いトラック。
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ゆっくりとゆっくりと、鋤で耕す音が聞こえる。
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畑がこんなに清らかだと思ったのは
初めてです。


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あー、海がきれいだ。
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耳の聞こえないおじいは、仕掛けた獲物をとりにいった。


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民芸館。時が止まっている。
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フクギがしっかりと家を守る。
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歌いながら畑仕事をするオバア。
花を育てる先生と子供たち。

ボーンボーンボーン…柱時計の音。


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すべてがあまりにも清らかで
頭がくらくらしました。
島を一周して帰って来たときは
もう何も考えられなくなっていました。


久高島、
切なくなるほど美しい清らかな島。

確実にパワーをもらいました。

            (久高島編つづく)
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by tamtamsun | 2009-08-26 00:06 | 絵本・沖縄の太陽 | Comments(8)

絵本「ふしぎなしょうたいじょう」その6

[沖縄・久高島編3]

知念村の久高島は、
琉球の創世神アマミキヨが
天からこの島に降りてきて国づくりを始めたという、
琉球神話の聖地の島です。

太陽と月を、生命を育む尊い存在として奉っています。
また、日の出の太陽の美しさを
七色の羽を持つ不死鳥(鳳凰)に例えます。

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絵本の中で、
女の子が招待された島に住む鳥は
虹色の羽を持ち、ティルルーとさえずります。

「ティルル」とは久高島の神唄のことです。
最大の敬意をはらって、
…勝手ながら絵本に使わせて頂きました。
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by tamtamsun | 2009-08-25 01:10 | 絵本・沖縄の太陽 | Comments(0)

絵本「ふしぎなしょうたいじょう」その7

[沖縄・久高島編4]

久高島には「イザイホー」という神事があります。
これは久高島の女性が神人になる儀式です。
この扇はイザイホーの時に使われ、
太陽と鳳凰、月と牡丹の花が両面に描かれています。

現在、島の過疎化が進み、継承する人がおらず
イザイホーは途絶えているということです。

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久高島のその昔…
日焼けした神女たちがこの美しい大扇を持ち、
白装束に裸足で歌い舞う姿は
とても美しかったと思うのです。

久高島HP☆http://www.kudakajima.jp
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by tamtamsun | 2009-08-24 01:08 | 絵本・沖縄の太陽 | Comments(0)

絵本「ふしぎなしょうたいじょう」 その8

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この絵本の中で、女の子が不安そうに
ジャングルに入って行くシーンがありますが、
私にも同じような経験があります。

石垣島・米原のヤシ山で一人、迷子になったのです。
初めて見るヤシに見とれて歩いているうちに
来た道がわからなくなり、二時間半さまよい続けました。
大きなヤシに囲まれて携帯も通じません。
「もしもーし、誰かいませんかー!!」
大声で叫び続けながら、本人は必死です。
ジャングルの中、ターザンのように
クモの巣かきわけ、すべったり、ころんだり。
木に登って辺りを見渡したり、大きな石の上で休んだり。

もう半狂乱です。遭難するかと思いました。
「どっちに行ったらいいの?おしえて…。」
ヒラヒラと飛んで来た蝶にもたずねました。

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…でも何とかぬけだすことができました。
どろどろキズキズの私を見て、
羊飼いのおじいは
さぞかしびっくりしただろうと思います。

今冷静に考えれば、
来た方向に下って行けばすぐに入り口に着いたのになあ…。

「キジムナー(沖縄の妖精)にからかわれたんだよ」
と皆に言われるのですが…。

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☆この絵本に興味がある方はHPの[picture book1]をご覧下さい。
http://homepage3.nifty.com/tamtam16/
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by tamtamsun | 2009-08-23 22:15 | 絵本・沖縄の太陽 | Comments(0)

絵本「ふしぎなしょうたいじょう」 その9

[沖縄・斎場御嶽編1]

私が訪れた知念半島先端には、
琉球第一の霊地で世界遺産の
斎場御嶽(セーファウタキ)があります。
ここは、古くから神の島「久高島」を望み、
遠くから祈願できる遥拝所でもあったのです。

☆斎場御嶽については、こちらをご覧下さい。

うっそうとした樹々が茂る参道を歩いていくうちに、
南国の植物や大きな岩に囲まれます。
見上げると気持ちのいい陽の光が差し込み、
風が心地よく流れています。

立派な鳥居や拝殿や賽銭箱など、ここには何ひとつありません。
ただただ自然と対話するだけなのですが、
この空気はやはり聖地ならではのもの。

祈りの場には物質など必要ないのだと思いました。

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斎場御嶽の木々がこのシーンのモデルとなりました。

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木のでっぱりが眼のようで、
顔のある木に見えませんか?

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by tamtamsun | 2009-08-22 22:13 | 絵本・沖縄の太陽 | Comments(0)

絵本「ふしぎなしょうたいじょう」 その10

[沖縄・斎場御嶽編 2]

沖縄では、神様は女の人に降りるそうで、
斎場御嶽も近年までは男子禁制だったようです。
よく「女人禁制」の話は見聞きしますが、
沖縄では全く逆なんだなあとおもしろく思いました。


絵本「ふしぎなしょうたいじょう」のアイディアも
降るようにいただきました。

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この葉っぱは斎場御嶽のクワズイモです。
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ごーごーいう風、
カラカラと飛んでいく木の葉。

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ぱーっと差し込む陽の光。

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すべてがこの絵本の種になっています。

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斎場御嶽も2007年より入場が有料化されたそうです。
私が訪れた時は
朝に夕に自由に出入りすることができました。

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有料化が良いのか悪いのか…
…私にはわかりません。


☆この絵本に興味がある方はHPの[picturebook1]をご覧下さい。
http://homepage3.nifty.com/tamtam16/
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by tamtamsun | 2009-08-21 00:21 | 絵本・沖縄の太陽 | Comments(0)