奈良時代の高僧・行基さん、
伊丹・「虹のわ」展で、この方を知って以来、
すっかり行基さんに親近感を持つようになった。
奈良・生駒の竹林寺に、
行基さんのお墓があるよと教えてもらったので、
先日行って来ました。
うちの先祖のお墓は生駒にあります。
お彼岸のお墓参りと一緒に行基さんの所にも…と思い、
竹林寺の場所を調べてみると、
何と、うちのお墓のすぐそばでした…!
となり村…というか、ほんとに、ほんのすぐそこ(笑)
今まで全く知らなかった…いや、
行基さんという人物を知らなかった私だ(苦笑)
…やるな、うちの先祖。
でも、あんな辺ぴな場所の無人寺なんて、
荒れ果ててないか少し心配でした。
涼しい竹林の参道をぬけると、
のどかなお寺でした。
拝殿の屋根の所に風鈴がついています。
やさしい音色だ…。
小さな境内はきれいに掃かれ、
生け垣や植木鉢も、きちんと手入れされています。
ひと気はないけれど、
お寺は生き生きと美しい…。
毎月の法要や茶話会、月見会も行われているようです。
ああ、素朴で温かい所だなあ。
人の行き来もあるんだ…。
よかった、行基さんが、よくしてもらっていて。
よかった、行基さんが今も皆に慕われていて。
行基菩薩に対して、
何でこういう感情を持つのかわかりませんが、
正直な気持がそれでした。
そうかあ…
行基さんのお墓は史跡になるのかあ…。
何かちょっと複雑な気分。
お墓は、小さな緑の丘のようになっていました。
壮年期の行基さんは、
一時期病気のお母さんと一緒に、
ここに住んで修行をしていたそうです。
行基さんが亡くなったのは他のお寺ですが、
遺命により、ここに運ばれ、
ここ、生駒山の東麓で火葬され、
竹林寺に埋葬されたようです。
お母さんのお墓はどうなったのかな…。
お墓まわりもきれいに掃除されていましたが、
お供えのお花がありませんでした。
左右、一本ずつですが、
お花持って来て良かった…。
しかし、昔はほんの小さな村だったはず…。
うちの先祖をずっとずっとたどっていくと、
誰か、行基さんと知り合いだった…とかないのかな。
…ありえなくもないよな(笑)