駅弁を食べて考え事をしていると、
あっと言う間に大阪に着いてしまった。
新幹線は早いなあ。
ホームに降りて歩いて行くと、
いるいる、大阪の男たち…
くっくっく…(笑)
ゆるゆるのしょうゆ顔で、みんな変な服着てる。
普段は気がつかなかったが、
なんで、みんな首にタオルを巻いているのだ…
とりあえず引き出しの一番上から取って来たような、
変なタオル…
祭りでもないのに、みんなウチワ持ってるよ(驚)
ああー、今日は暑かったんやなあ…
小さな二人の子供を交互にあおいであげてる…
大阪の男たち、人良さそう(笑)
地下街を歩いていると、
阪神百貨店の前でベタな音楽が聞こえてきた。
大道芸のおじいちゃんが、
腰を曲げてあやつり人形を動かしている。
うわー、うまいうまい。
鉢巻きにハッピ姿の人形が、
ドンドンパンパンの曲に合わせて踊っていた。
「日本の古くからのあやつり人形。
民家の倉にあったのを再現。」と書いてある。
きっとこの人は大阪の天使やな。
タムタムが帰って来るのを待っていて下さったのでしょう。
前に広げてあった汚れたカバンの上に、
お賽銭を100円置いた。
これが最後の曲だったらしく、
おじいちゃんは帰り支度を始めた。
人形も小さな白いウチワを持っていた。
そして、
そのウチワには、
手描きの日の丸が描かれていたんだ…
もし私が大江戸の女ネズミ小僧なら…
悪代官、悪徳商人から千両箱を盗み出し、
この人の家に小判をバラまく事でしょう。
いっぱい、いっぱい、…バラまくんだ。