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タムタム草紙

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英五さん

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近所の酒屋のウインドウに飾ってある
河島英五のポスター。
英五さんが亡くなってから、もうかなりの年月が経っている。
でもずっとそのままの色あせた二枚のポスター。

酒屋の前を通る時、時々ちらちらと眺める。
ひどく疲れている日は、
このおおらかな笑顔に癒される。

英五さんは、いつもここで変わらずに微笑んでいる。
それが、最近とても心に染みる。

河島英五というと、
「落ち着いた歌を唄うおじさん」というイメージが強い。
でも若い頃の英五さんは、ものすごかったのだ。
「河島英五とホモサピエンス」…
長髪にベルボトムのジーンズで、
ギターをかき鳴らし、ハーモニカを吹き鳴らし、
ごつい声で叫びながら唄っていた。

当時子供だった私は、
「すごいなあ、すごいなあ」と憧れながら、
何度もレコードを聴いていた。

悩んでいた、泣いていた、飢えていた。
叫びながら生きていた、若い頃の英五さん。

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「夕焼け空の彼方」

あの空の ずっとむこうでは
何色の雲が流れているだろう
それはどんな形をした風に
押し流されていくだろう
あかね雲なら 夕やけの彼方に
そしてもえてつきるだろう
あかね雲なら
夕やけに向かってもえつきるだろう

あの宇宙の ずっとずっと向こうでは
どんな音色の星が 息づいているだろう
宇宙人は どんなよろこびとかなしみを
だいて生きてるだろう
もしも愛があるのなら 別れがあるのなら
もしも生まれ そして死んでゆくのなら
ここと同じだろう

もしも愛があるのなら にくしみがあるのなら
きずつけあうなら いたわりあうのなら
ここと同じだろう

              河島英五とホモサピエンス・1976年
by tamtamsun | 2010-08-29 23:37 | 日々 | Comments(0)
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